Linkstation LS-WS1.0TGL/R1 HDD修復作業
久しぶりの更新です。ブログを維持するのって大変ですね。
本当なら光とNetBookの話をしないといけないのですが。。。
今回は面白いネタなので興味がある方は読んで下さい。
土日がつぶれました(ノд・。)
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家族の写真を保存しているNASが死に掛けました。
ネットで調べた情報をつなぎ合わせなんとか復活させました。
LS-WS1.0TGL/R1(以後、LinkMINIと呼ぶ)の情報は少ないので情報を発信してみます。
■経緯
・ある日、突然電源ランプが高速に点滅している事に気づく。
・NASNavigatorでは「スタンバイモード」かつ「EMモード」となっており、
メッセージには修理かFWアップデートしろとの表示。
・FWアップデートを実施するも失敗のメッセージ(LinkMINIが受付ませんとの表示)
・それ以降は電源SWをOFFにしても電源ランプが点滅を繰り返し電源が切れない。
しょうがいないのACを抜いて停止させる。
保証書を見るとあと3日で1年になるので急いでメルコへ送付する。
・修理センターに送ったもの初期化の方法しかないとの通知が届く。
なんのためのRAIDなの!何もせずに送り返してもらう。
・まずは最優先でHDDに保存したデータの救出、次にLinkStationの再始動
・厄介なのはHDDをフォーマットタイプをxfsにしたこと。今後を考えてFATかNTFSにする
・とにかく自力で復活させるしかなく、ネットを使ってLinkStationMINIのHDDサルベージ
方法を検索し、得られた情報からなんとかデータを救出させる事に成功!
■準備したもの
・2.5インチ用のSATA用USBケース(普通?は9.5mm、Miniは12.5mmHDDなので注意)
・LinuxのOS、今回はKNOPPIXの日本語版(最新)
ISOをCD-ROMに焼いてCDブートで利用する
・救出先に同サイズのHDD。今回は日立の3.5インチSATA2の500G(ビックで5000円)
■HDDの救出
※ここからはメーカー保証外なので注意!
・LinkMINIの筺体分解はImpress記事を参照。
・LinkMINIから抜き出したHDDをUSBケースに入れてPCに接続(KNOPPIX起動後でもOK)
・PCをCDからブートしてKNOPPIXを起動する。
・PC起動後、PC内にあるHDDは自動的にマウントされているがUSB-HDDは自動では
マウントされないようである。
・HDDのファイルタイプはxfsなので、先ずはUSB-HDDをマウントしてみる。
コマンドラインでHDDのデバイス名を確認する。
fdisk -l
500GのHDDのデバイス名を確認 例)/dev/sda
・LinkMINIのHDDは5つのパーティションに分割されており実体はsda6にある。
そこでsda6をマウントしてみる。
mount -r -t xfs /dev/sda6 /mnt/sda
superblockが読めないとのメッセージ。なんだかわからんがマウントできない。
何らかの原因で管理情報が壊れたと思われる。2つのHDDともに同じメッセージで
マウントできない。
・ネットで調べたところHDDを修復するプログラムがある事がわかった。
xfs_repair
・xfs_repairで失敗することを考えてLinkMINIのHDDを待避先の3.5インチのHDDにコピー
をする。この時にPC内にあるHDDに間違えて上書きしないように、他のHDDをはずし、
待避用HDDとCDドライブのみを接続する。HDDはすでにFAT32でフォーマットされて
いたので特に何もせずに接続。
・コピーコマンドは以下のもの
dd if=/dev/sda of=/dev/sdb ibs=512 obs=65536 conv=noerror,sync
この設定が最適なのかはわからない。
実行時間はとにかくかかる。実行中に本当にコピーが出来ているのかを調べる方法あり。
まずはddのプロセス番号を確認
ps ax | grep dd
左端に数字(プロセス番号)が出るのでその番号を使って以下のコマンドを入力。
(この操作は違うウインドウを1枚開いて実行)
kill -USR1 プロセス番号
するとコピーした量と実行レートが表示される。上の設定だと約30MB/sと表示された。
500Gのコピーは5時間くらいかかったかな?
・コピーしたHDDをマウントしてみたが、オリジナルのHDDと同じようなメッセージで
マウントできなかった。
ここでxfs_repairの登場です。以下のコマンドを打ち込んでHDDを修復。
xfs_repair -Lv /dev/sdb6
・恐る恐るマウントをしてみるとエラーは返ってこない!マウント先を覗くと
lost+found ディレクトリがあり、その下に数字の羅列がいっぱいある・・・
その数字のディレクトリの中を見ると以前のHDDのデータがありました!!
まじめに感動しました^^)
・とりあえず安心。PCを落として既存のHDDを接続し、KNOPPIXを再度起動。
SATA500G(xfs)の内容をPCの既存HDD(NTFS)にコピーする。
cp -rp /mnt/sdb6/* /mnt/sdc1/tmp/.
※環境によってデバイス名は異なるので注意
(既存HDDのはデバイス名がsdc、パーティション名がsdc1の下のtmpに移す場合)
とにかくひと安心です。
■LinkMINIの再始動
・本体にHDDを戻しても症状は治らず、全てのパーティションでxfs_repiarを実施したが
それでもLinkMINIは起動しない。。。
・どうもブート領域がおかしくなっている事で起動ができないらしい。
・”BUFFALO LinkStation HDD 換装方法”を検索しTFTPDでFWを送り込む方法を見つける。
LinkMINIの記事は見つからなかったが応用でなんとかなると信じで作業を開始。
・TFTPDとメルコから最新FWを入手する。他の方の情報通り、FWを解凍(PASSあり)し、
その内容をTFTPDで転送する。詳細は以下を参照してください。
http://ichikawa-sekiyu.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/buffalo-linksta.html
http://maaboblog.blog61.fc2.com/blog-entry-23.html
http://blog.goo.ne.jp/jh8fdr2002/e/cfccb5c738f8ea79ff1596497a790b91
・先ずは実行。HDDに問題があるようでTFTPDにアクセスが発生しない。。。
LinkMINIのHDDを取り出し2つのHDDの先頭領域を消去する。これはWinXPで実施。
・HDDをLinkMINIに戻し、電源を入れると、動きだした! PC側のTFTPDにもアクセスが
あったとの情報が出た。
・次にLSUpdater.exeを起動しLinkMINIを確認。ファイアーウォールやIPに注意してFWの
アップデートを実施したが、アップデート失敗のメッセージ。。。
違うPC(例のJustのNetBookです)でも実施したが同じ症状。
#ここまで出来たのだからもう少し頑張ろう!
・LinkMINIから再度HDDを外し、今度は全領域を消去してNTFSでフォーマット。HDDをケースに
戻しLinkMINIを起動。TFTPDからBoot起動は完了。次にLSUpdater.exeを起動し前回と
同じ要領でFWのアップデートを開始。
今度エラーではなく、内部が異常なのでHDDをフォーマットするとのメッセージ!
#”キター!!”って感じです(^^
10分くらいフォーマットと初期化が続き無事LinkMINIが復活です!
・NASNavigatorでLinkMINIを検索し、WEB管理画面をアクセス(Login:admin、Pass:password)し
内部の諸設定を行い完了。
■今後
・復活方法は身についたのですが、RAIDだからと言っても油断はできませんね。メルコの体制も
”?”な感じですね。結局何もしないで初期化ですから。たぶんですが、熟知している方が
サポートすればほとんどは救えるのではないでしょうか? ただ工数はかかるかも(^^;
何もしないならRAIDを売りにするには良くないよ思います。
結局自分で守るしかないようです。
今後は定期的にLinkMINIをバックアップする方法で運用してみます。
ではでは
#この土日は疲れた。。。。^^;
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コメント
最近LS-WS1.0TGLを購入し、RAID1で運用したいと考えていたので大変参考になりました。
RAIDのHDD換装はすべて有償修理扱いにしているのにデータ保護を最優先してくれないなんて…。
「自力換装不可なRAID対応HDD」という特殊な製品なので、今後もサポートは改善されないでしょうね。
個人でももっと手軽に換装できるようにしてくれれば普及する商品だと思うんだけどなぁ…。
記事の内容はもしも時のためにブックマークしておきます。
投稿: | 2009年9月29日 (火) 19時17分
コメントありがとうございます。
Melcoの対応にはビックリでした。何のためのRAIDシステムなんでしょうかね。。。
今は電源の付け間違いでHDDの1つを壊してしまったため、代替のHDDを探しているところです。(TT)
とにかく他の方の参考になれば幸いです。
投稿: | 2009年10月 2日 (金) 01時00分
こちらのサイトを参考にさせていただき、なんとかデータ救出に成功しました。
本当にありがとうございました!
>何のためのRAIDシステムなんでしょうかね。。。
データにアクセスできなくなったとき全く同じ気持ちでした。
RAIDでも、何らかのバックアップは常に必要ということですね~。勉強になりました。
以後肝に銘じます。
投稿: | 2012年7月16日 (月) 20時42分
お役立てて幸いです。
私は懲りて大切なデータは2台のUSB-HDDに
マニュアルで書き込んでいます。(^-^;
で、本体既にバラバラで500GのHDDはUSB3.0の
ポータブルケースに入れて使っています。
Linkstation-miniは元々パフォーマンスの良くない
代物でした。ifをUSB3.0に変更するだけで2倍の
転送レートになりました。
機会があればお試し下さい。
投稿: | 2012年7月17日 (火) 22時19分
はじめまして、佐藤と申します。
Linkstationの1.0TB LS-CH1.0TLを3年弱くらい使っていまして、先日貴方のLS-WS1.0TGLと同じような経緯が起こり、最終的にNavigator2で認識しなくなりました。何とかデータを回収したいと思いネットで調べていたところ、あなたのこのページが見つかりました。
筐体からHDDを出してみると、Seagate Barracuda 7200でした。それをSATA/USBケーブルでつなぎ、ubuntuを立ち上げてUSBを挿してみると、HDD自体は認識され、6つのパーティションのうち3つが認識されました(画面左横のアイコン一覧ににその3つのパーティションのアイコンが現れました)。それぞれ、/dev/sdb1 (1GB), /dev/sdb2 (5GB), /dev/sdb6 (985GB)です。貴方の説明からすると、/dev/sdb6にデータが入っているんだと推測します。
そのパーティションのフォルダ自体の中身は開かないので、
$ xfs_repair -Lv /dev/sdb6 をかけてみたところ、
cannot open /dev/sdb6: 許可がありません と帰ってきました。
他のlinuxのサイトも参考にして、今度は
$ sudo xfs_repair -Lv /dev/sdb6 とかけてみたところ、
Phase 1 - find and verify superblock...
superblock read failed, offset 0, size 524288, ag 0, rval -1
fatal error -- 入力/出力エラーです ときました。
私はLinuxはド素人でして、使ったubuntuはサイトからダウンロードしてDVDにISOを焼いて、ブート時にCDROMから立ち上げてます。貴方はKNOPPIXで違うシステムを使われたことは重々承知ですが、私のHDDはまだデータリカバリーは可能だと思われますか。
お忙しいところ大変恐縮ですが、リカバリーの方法をご教示頂ければたいへん幸いです。
よろしくお願いいたします。
投稿: さとう | 2013年1月28日 (月) 10時38分
佐藤さん、はじめまして
私の場合はエラーもなく修正ができました。
googleで以下のキーワードを入れると関連した内容がでてきます
superblock read failed xfs_repair
レグザのHDDもxfsフォーマットのようで似た症状を解決している
方もいるよいです
私は現在の症状から復帰できるのかの解答を持っていません
すみません
もう少しネットを調べて見て下さい
無事修復出来ることを祈っております
投稿: | 2013年1月28日 (月) 22時40分
わざわざご返事ありがとうございます。
そうですか、私のほうはもう少し復旧に手間がかかりそうですね。
色々と探してみます。
投稿: | 2013年1月30日 (水) 00時50分
参考になる記事、ありがとうございました。
当方、下記の環境でHDD録画していましたが、HDDを認識しなくなりました。
記事を参考にxfs_repairしたところ、過去の録画も問題なく再生できるようになりました。
Sharp AQUOS LC-46G9
I/O Data HDC-LA3.0
投稿: いてら | 2016年11月 2日 (水) 01時18分
コメントありがとうございます。
古い情報だったのですがお役に立ったようで幸いです。xfs_repairでデータが救済されたようで良かったですね。
投稿: | 2016年11月 2日 (水) 06時37分